書籍の内容
激動の中東欧情勢下に活躍した親独派ポーランド人貴族の生涯を通じ、ナショナリズムの超克、多民族共生を志向した 知られざるプロイセン王国の姿を描き出す。ドイツ帝国=プロイセンの図式的理解を超え、ヨーロッパ史に新たな領野を切り拓く注目の成果。
担当編集者より
本書は、ドイツ・ポーランド間の長年にわたる民族問題、「ポーランド問題」の解決を目指して、激動の中東欧情勢下に活躍した親独派ポーランド人貴族フッテン=チャプスキの生涯を通じ、ナショナリズムの超克、多民族共生を志向した知られざるプロイセン王国の姿を描き出すものです。軍国主義的国家として一面的な評価をされてきたドイツ帝国=プロイセンの図式的理解を超え、ヨーロッパ史に新たな領野を切り拓く、気鋭の若手研究者による注目の成果です。
伝統的な国際ネットワークに依拠した貴族の役割に着目し、ヨーロッパ政治の知られざる側面を浮き彫りにするとともに、民族問題の複雑な陰影を精緻な歴史叙述によって再構成した本書は、ドイツ・プロイセン研究の新たな潮流を指し示すばかりでなく、広く民族問題の理解にも、新しい視座を提供しうるものです。
書籍の目次
緒 論 甦るプロイセン
序 章 「プロイセン=ドイツ」史観の脱構築
第1章 ドイツ帝国におけるポーランド問題の起源
第2章 プロイセン国家への奉仕
第3章 プロイセン愛国主義による多民族統合
第4章 親独的ポーランド国家の建設
第5章 流転の老貴族
終 章 「青の国際派」


