書籍紹介

経済

新版 社会経済システムの制度分析

マルクスとケインズを超えて
植村博恭・磯谷明徳・海老塚 明 著

書籍のカバー画像

書籍を注文する

価格 3,600円
判型 A5判・並製
ページ数 468頁
刊行年月日 2007年
在庫状況 在庫有り
ISBNコード 978-4-8158-0569-2
Cコード C3033


書籍の内容

レギュラシオン理論、ポスト・ケインジアン、進化経済学など、非新古典派経済学の諸理論を統合し、資本主義経済の多様性とダイナミズムを、制度の観点から鋭く分析した好評テキスト。諸理論の最新の成果を幅広く盛り込んだ本書は、新古典派経済学へのオルタナティヴを提起する。


書籍の目次

序 章 社会経済システムへの制度論的アプローチ
   1 マルクスとケインズを超えて
     (1) 21世紀のマルクスとケインズ
         —— なぜ、マルクスとケインズなのか?
     (2) マルクスとケインズの遺産
     (3) 社会経済システムの制度分析に向けて —— 貨幣と 「賃労働関係」
   2 制度分析の基礎概念
     (1) 「制度の経済学」 の現在と制度論の構想
     (2) 「制度」 をどのように理解するか
     (3) 制度分析への接合論的アプローチ
   3 社会経済システムのなかの資本主義と本書の構成
   コラム 「制度の経済学」 の諸潮流

第1章 貨幣・市場・資本主義
   1 貨幣と市場
     (1) マルクス理論における貨幣と市場
     (2) 貨幣の存在論
     (3) 若干のインプリケーション
     (4) 貨幣の資本への転化
   2 市場システム
     (1) 制度としての 「貨幣」 と 「市場」
     (2) 市場メカニズムの貨幣論的解釈
     (3) 市場システムの制度論的解釈
   3 資本主義システム —— 市場・賃金関係・賃労働関係
     (1) 「利潤」 と 「資本主義システム」 —— マルクスの問題提起
     (2) 「貨幣的従属」 と 「賃金関係」
     (3) 「利潤の源泉」 論と 「賃労働関係」
   コラム Circulation Approaches

第2章 資本循環と貨幣的生産理論
   1 貨幣システムと資本循環
     (1) フローとしての貨幣とストックとしての貨幣
     (2) 資本循環
     (3) 資本価値の減価と増価
     (4) 資本循環と経済制度
   2 ケインズの 「企業家経済」 と有効需要論の貨幣的基礎
     (1) 企業家経済と共同経済 —— ケインズとマルクスの一接点
     (2) 有効需要の原理と貨幣的生産理論
     (3) 「貨幣数量説」 批判
   3 信用創造と所得形成
     (1) 貨幣循環と信用創造
     (2) 所得形成と 「費用の二重性」
     (3) 企業と労働者の貨幣的非対称性
   4 信用貨幣と現代金融システム
     (1) 資本循環と金融システム
     (2) 内生的貨幣供給と金融システム
     (3) 利子率の決定と 「流動性選好論」
     (4) ミンスキーの金融不安定性仮説
     (5) 金融システムの制度的多様性と不安定性
   補論 現代金融政策の制度分析
   コラム ポスト・ケインジアンの理論的課題

第3章 企業組織と雇用システム
   1 労働力の 「商品化」 と 「賃労働関係」
     (1) 労働力 「商品」 の特殊性
     (2) 「賃労働関係」 —— ミクロとマクロをつなぐ媒介概念
     (3) 「賃労働関係」 と消費 —— 社会経済的な含意
   2 労働市場と賃金構造
     (1) 2つの労働市場像
     (2) 労働市場の不完全性
     (3) 内部労働市場と労働市場の分断化
     (4) 賃金と雇用
     (5) 雇用システムの多様性
   3 企業組織の制度分析
     (1) 企業の本質 —— その多面性
     (2) 企業組織への契約論アプローチ
     (3) 企業組織への能力論アプローチ
     (4) 企業組織への2つのアプローチに関する要約
     (5) 株式会社制度とコーポレート・ガバナンス
   4 ビッグ・ビジネスの体制と寡占企業の理論
     (1) 株式会社時代の経済学と 「マーシャルのディレンマ」
     (2) 不完全競争の理論
     (3) 寡占的市場構造の成立と価格決定
     (4) 寡占的産業組織、企業成長、そして投資
   補論 日本企業のコーポレート・ガバナンス改革の行方を考える
   コラム 「企業の経済学」 前史
         —— 「点」 としての企業から 「組織」 としての企業へ

第4章 資本蓄積の理論
   1 動態的調整の制度分析
     (1) 市場的調整と制度的調整の重層的連関
     (2) 「賃労働関係」 の制度化による 「調整」 とその構造効果
     (3) 制度の補完性と調整の構造的両立性
   2 資本蓄積モデル (構造的カレツキ=カルドア・モデル)
     (1) 利潤率の決定要因と稼働率-利潤率関係
     (2) 設備投資の決定
     (3) 労働生産性上昇の重層的規定要因
         —— 労働保蔵効果、産業予備軍効果、カルドア=ヴェルドーン法則
     (4) 貨幣賃金率の決定要因と実質賃金の変動
     (5) 基本モデルの方程式体系
   3 資本蓄積の動態 —— 資本蓄積のレジームアプローチ
     (1) 資本蓄積と所得分配
     (2) 資本蓄積レジームの多様性と比較成長体制分析
     (3) 諸制度の 「構造的両立性」 と累積的因果連関
     (4) 景気循環の諸要因と諸類型
   4 戦後資本主義の 「黄金時代」 とマクロ経済構造
     (1) 戦後資本主義の制度的特徴と利潤率の長期的変動
     (2) 「黄金時代」 の成長パターン
     (3) 「黄金時代」 の行きづまり
   5 失業とインフレーション
     (1) ケインズ型失業とマルクス型失業
     (2) インフレーション
     (3) スタグフレーションとコンフリクト理論
     (4) マクロ経済変動が経済主体の期待や行動へ与える影響
         —— 「制度論的ミクロ・マクロ・ループ」 再論
   補論 景気循環と成長の基礎理論
   コラム レギュラシオン理論と SSA 理論

第5章 所得分配と社会的再生産
   1 剰余アプローチと再生産
     (1) 2つの経済把握
     (2) 投入産出表
     (3) ケネー・マルクス・スラッファ —— 再生産論の系譜
     (4) 「剰余アプローチ」 の制度論的解釈
   2 所得分配論の基礎
     (1) 限界生産力説 vs. 労働価値説
     (2) マルクスの所得分配モデル
     (3) ポスト・ケインジアン (ネオ・ケインジアン) の所得分配モデル
     (4) 3つの所得分配モデルに関する総括
   3 市場・所有・分配
     (1) 市場経済と所有制度
     (2) 所有と権力
   補論 分配の公正・平等化をめぐって : ロールズとセン
   コラム 経済格差の拡大を考える

第6章 資本蓄積の構造変化と国際経済関係
   1 資本蓄積の構造変化
     (1) 技術体系の変化 —— 技術パラダイムと SSI
     (2) 賃労働関係の変化 —— 労使コンフリクト
     (3) 生産組織と労働市場のフレキシビリティ
     (4) 脱工業化と産業構造の進化
   2 国際貿易と資本蓄積
     (1) 国際収支
     (2) 為替レートの決定
     (3) 国際競争力
     (4) 開放体系における成長パターン
         —— 輸出主導型成長と内需主導型成長
     (5) 国際経済関係と為替レート・産業構造・価格体系
   3 「グローバリゼーション」 のなかの貨幣・資本と労働
     (1) 対外直接投資と多国籍企業
     (2) 多国籍企業と 「労働の国際化」
     (3) 「グローバリゼーション」 のもとでの金融システムと賃労働関係との構造的両立性
     (4) グローバリゼーションのもとでの制度変化と社会経済システムのガバナンス

おわりに —— 社会経済システムの制度分析の発展にむけて


関連書籍の紹介


関連キーワードの一覧


関連カテゴリーの一覧


各オンライン書籍販売サービスサイトからも書籍は購入できます。

近刊案内

2017年7月18日出来予定

私にはいなかった祖父母の歴史

イヴァン・ジャブロンカ 著
田所光男 訳
四六判・上製・416頁
価格  3,600円
ISBN 978-4-8158-0879-2
Cコード 3022

近刊書籍の予約を受け付けております。予約をご希望の方は、上の「予約の受付ページへ」をクリックして受付ページへリンクしていただき、そこでご予約の手続きをお願いいたします。刊行次第、商品を発送いたします。

購入について

書籍を購入される方は以下の注文受付ページから必要事項をご記入の上ご注文下さい。

また、個別の書籍紹介ページ上からもご購入いただけます。ご購入に関する詳細については、下の「購入についての説明」をクリックして、説明をご覧ください。

その他の書籍購入方法

小会刊行の書籍は以下のオンラインショップでも取り扱っております。

お問い合わせ

書籍に関するお問い合わせ、その他のお問い合わせについては、下記のお問い合わせフォームよりお願いいたします。電話でのお問い合わせも受け付けております。

TEL:052-781-5027

FAX:052-781-0697


ページの先頭へ戻る