書籍の内容
インド洋から地中海にまたがる海域を「大海域世界」と位置づけ、アジア・アフリカ・ヨーロッパの多様な地域が、西アジアを中軸とする交流ネットワークを通して、相互に連関する全体史のなかで捉えられることを、船・港市・島・海峡などにはじまり、様々なルートやムスリム海上商人などに着目することで、新史料をふくむ文献と現地調査の双方からつぶさに実証した未踏の労作。
書籍の目次
目次:
はじめに
序 章 インド洋と地中海を結ぶ大海域世界
Ⅰ 海域世界の成り立ち
概 観
第1章 船の文化――ダウ・カルチャーの世界
第2章 港市――海域ネットワークの接点
第3章 島の機能――海域連関の接点
Ⅱ 陸上ルートと海上ルートの連関
概 観
第1章 メッカ巡礼の道
第2章 ナイル峡谷と紅海を結ぶ国際交易ルート
第3章 イラン高原とペルシャ湾を結ぶ国際交易ルート
第4章 スリランカ王の外交使節団がたどった道
Ⅲ 国家・港市・海域世界
概 観
第1章 ムスリム勢力の地中海進出とその影響
第2章 海峡をめぐる攻防
第3章 国家による海域支配の構図――イエメン・ラスール朝の事例
第4章 紅海の国際港アイザーブの廃港年次
Ⅳ 国際間に生きる海上商人の活動
概 観
第1章 海域世界を股にかける海上商人たち
第2章 カーリミー商人による海上交易
第3章 イエメン・ラスール朝商人の一類型
Ⅴ 海域世界における物品の流通
概 観
第1章 地中海産ベニサンゴの流通ネットワーク
第2章 沈香・白檀の産地とイラン系商人の活動
第3章 チベット産麝香の流通ネットワーク
第4章 インド洋を渡る馬の交易
Ⅵ 海域世界における文化・情報の交流
概 観
第1章 チュニジア・ガーベス湾の漁撈文化
第2章 インド洋と地中海を結ぶ海の守護聖者ヒズル
第3章 ランプ文様の装飾レリーフと文化交流
Ⅶ 海域交流史に関する新史料の発見
概 観
第1章 『インドの驚異譚』に関する新史料
第2章 イエメン・ラスール朝史に関する新史料
第3章 マルディヴ諸島のアラビア語年代記
あとがき
書籍の書評紹介
【毎日新聞書評】


