書籍の内容
アロー戦争後、近代西洋の経済秩序原理が中国のそれとぶつかり、軋轢の中から伝統的商業秩序が崩壊していく過程を、「不平等条約」特権を利用する中国人の役割に注目しつつ、在華イギリス企業が起こした経済紛争を分析することで実証的に解明、中国社会の歴史的性格を浮き彫りにした労作。
書籍の目次
目次:
序論
第I部 中国における「自由貿易」原理の挫折
第1章 華中の輸出入取引決済構造と一八八六年恐慌
第2章 「E-kee対怡和洋行事件」
第3章 事件の背景と輸出取引決済制度の改変
第4章 輸入取引決済制度の改変と妥協の成立
第II部 輸出入取引制度をめぐる対立
第5章 輸出取引制度をめぐる対立
第6章 「買空売空」問題と通貨統一論争
第7章 在華イギリス商社の反撃とその限界
第8章 輸出入取引決済制度をめぐる合意の成立
第III部 「不平等条約」特権を利用する中国人
第9章 「不平等条約」特権を利用する中国人の出現
第10章 「不平等条約」特権を利用する中国人組織の出現
第11章 清朝政府の対応
補論 恵通銀行事件
第IV部 在華イギリス商人の対応
第12章 買辧の法的地位定義の改変
第13章 福州におけるイギリス向け紅茶輸出貿易の衰退
第V部 在華イギリス当局の対応
第14章 「ゴム株式恐慌」後の信用構造維持問題
第15章 「ゴム株式恐慌」後の中英間債権債務処理問題
第16章 在華イギリス籍会社登記制度を利用する中国人の実態
結論


