書籍の内容
湯施行する皇后の姿が意味するものは何か。女人禁制と推参する女、あるいは慈童説話の本質とは。――性による疎隔や媒介の亀裂に垣間見られる<聖なるもの>を求めて、生成変化する中世の物語・説話、縁起・伝承、図像・芸能の奥深い森に分け入り、その深層の構造を明らかにした労作。
書籍の目次
目次:
序 章 越境する女人-『死者の書』と中将姫物語をめぐりて-
第一章 湯屋の皇后-光明皇后湯施行の物語をめぐりて-
第二章 女人禁制と推参-トラン尼伝承と結界侵犯の物語をめぐりて-
第三章 聖俗を遊戯する女人-遊女・白拍子・曲舞の芸能をめぐりて-
第四章 神秘の霊童-児物語と霊山の縁起をめぐりて-
第五章 山に行う聖と女人-『信貴山縁起絵巻』と東大寺・善光寺をめぐりて-
第六章 道祖神と愛法神-敬愛の神々とその物語をめぐりて-
終 章 龍蛇と化す女人-『華厳縁起絵巻』と『道成寺縁起絵巻』をめぐりて-


