書籍の内容
明治維新以降1000万人以上の犠牲者を出すという苛酷な現実の一方で、『不如歸』に代表される小説等に描かれ、「上流」「天才」「美人」といった 甘美なイメージを喚起した結核という独特な病の、近代日本における文化的位相を、史資料の博捜によって描き出した力作。
《第49回毎日出版文化賞受賞》
書籍の目次
[目 次]
序 章 結核とその文化史的意義について
第1部 結核をめぐる社会と個人
第1章 殖産興業と女工哀史
第2章 鴎外・コッホ・肺病
第2部 結核のロマン化と非ロマン化
第3章 肺病のロマン化――『不如歸』とその系譜
第4章 子規と肺病患者たち
第3部 結核と医学
第5章 肺病・サナトリウム・転地療養
第6章 医学書・療養書と結核予防運動
終 章 遠のいた死と残されたイメージ


